2018/02/16

第90回アカデミー賞授賞式WOWOW生中継案内役ジョン・カビラさんインタビュー

PEOPLE MENS

こんにちは。リファクトリイが運営するオウンドメディア「J.FERRYmag(ジェイフェリーマグ)」運営チームの野中沙織です。

今年も世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞授賞式の日が近づいてきました。映画好きの方は気になっている方も多いのではないでしょうか。アカデミー賞授賞式のWOWOW独占生中継の案内役を今年も務める、高ジョン・カビラさんにインタビューすることができたのでご紹介したいと思います。

ジョン・カビラさんのアカデミー賞生中継案内役に対する意気込み

―候補作品の中でご覧になっている作品があればオススメを教えて下さい。

全てオススメです。全て見て下さい。

今のところ僕が見たのが、『ダンケルク』、『ゲットアウト』、『スリービルボード』なんですけど、今回の候補作品はファンタジーものからLGBT、世界の問題を扱ったもの、そして歴史の転換点を作ったものですよね。それプラスアメリカの社会の闇と分断を描くような、スリービルボードとかがそうですよね。

アカデミー賞はアメリカの今を反映する大きなアワードであることに加えて、映画を生業としている皆さんがお互いをリスペクトして、お互いを評価するという場です。
そのエンターテイメントがどこに向かっているのか、アメリカの環境がどうなっているのか、アメリカとそして世界が抱えている課題をどういう風に映し出すのか、映画の1つの命題だと思います。
それが一気に表現される5時間なので、アワードを通して作品を知る日本人の皆さんにとっては偉大なる予告編ですよ。

『ダンケルク』と『ゲットアウト』は公開されてますけども、わかりやすい素晴らしい予告編なので、そういった形で楽しんで頂ければと思いますね。特定の作品うんぬんというのは立場的にもありますけど、全て見ることができればかなりいろんな思いと気づきがそこにあるんじゃないかと思います。

歴史の再確認だったり、『シェイプオブウォーター』だったりすると純粋にファンタジーの世界に泳ぐことも出来るし、いつもその場にいられて紹介できるのはありがたく思っています。

―もしこの部門や人に注目しているというのがありましたら教えて下さい

史上初の撮影賞に女性が入ったんですよ。『マッドバウンド』のレイチェル・モリソンさん。史上初の女性の作品賞受賞が起きるかっていうのは注目してますね。

でも遅かったくらいじゃないですかね。逆に言えば、撮影の現場でそういう責務を担うのが圧倒的に女性が少ないっていう現状がある中、ノミネートされたのはすごいことです。

マッドバウンドは見ましたが、切なくて素晴らしいですね。
アメリカはマンハッタンとかLAとかの大都市のイメージがあるかもしれませんが、実際は圧倒的に田舎で、その田舎パワーでトランプさんが生まれましたからね。

ミドルアメリカの南部の第二次世界大戦後のアメリカが、どんな風に変わっていくのかっていう機転みたいな、歴史の転換点、スタートするところなんですよね。世界大戦でどういう風に変わっていくかって。相当変わるわけですよね。

大人数の若人が海外に行く、それも当然総力戦ですから、肌の色関係なく徴兵されるんですよ。実はアジア系もそうで、ハワイから志願していったヨーロッパで戦った日系人の部隊があったりもするんですけれども、その戦後史の1つを感じながら公民権運動前のアメリカなんですよね。

だからものすごい偏見が残っている南部で、小作農の黒人のファミリーのあがき、でも歴史が確実に変わるであろうっていう体現する、肌の色が違う2人の友情を描いてるんですけども、悲しき友情というサブタイトルのごとく、これがまた本当に切ない展開になるんです。いつも思うんですけど、生きる歴史の教科書というか学んでることを感じずに、アメリカ史の一端を体感することができる、それも当時生きた人たちの目と心を通して学べる、感じられる、だからマッドバウンドは感銘を受けましたね。


レイチェル・モリソンさん
https://www.cafeglobe.com/2018/01/nyt_cinematographer.html


https://www.netflix.com/jp/title/80175694

―案内役は12回目ということで、初めて抜擢されたときと比べて何か心境の変化がありますか?

いつもドキドキしています。生放送ですし、現地アメリカでCMが流れるタイミングで僕らのパートが入ってくるんですよ。だからそういう意味でも少しは視聴者の皆様の手伝いできてるかなと思います。

特に振り返りとか町山さんの解説とかゲストの方のリアクションとかっていうのはアメリカの場合は全くないので、逆にWOWOWのフォーマットは、お得感がありますよね。振り返りしつつ、次の展開とか、スピーチに対するリアクションなのかアワードに対するリアクションなのか、という形で視聴者の皆様とすごく共有感がある。

どうしても遠いアメリカでのアワードだし、ご覧になっている皆様もほとんど母国語ではないと思うので、ちょっとでも補足できたりお手伝いできたりっていう醍醐味と責任を感じています。それは一貫して変わらないですね。

―今まで見てきた映画の中で憧れてる登場人物がいたら教えて下さい

やっぱりジェームズ・ボンドでしょうね。究極の戦うジェントルマンの象徴ですよね。ありえないからこその存在ですけど。普通MI6はかなり泥臭いことをやっているでしょうから。

小さい頃はショーン・コネリーでロジャー・ムーアになって、いまダニエル・クレイグになってますけど、それぞれのテイストの違いはありますが、品かな。品格。

明らかにボンドムービーの歴史を見ると、女性に対する扱いが変わってますから、時代の要求の変遷とともに。まあ当然なんですけど。お相手される数もかなり減りましたから。

それもまた良しとするというか、もっと人間臭いボンドになっていますよね。悩めるボンドだし、そこに陰のあるボンドって今までいなかったので、ダニエルクレイグが初めてですよね。そういうところに必ず、ボンドムービーはビッグスクリーンで見てしまいますね。

ジョン・カビラさんのファッションに対するこだわり

―衣装では毎年スーツやタキシードが多いと思いますけど、普段から着られるときにこだわっていることはありますか?

着心地・サイズを合わせることですね。衣装をお借りしている関係上、着たりするブランドはありますけどそれ以外に特定のブランドは決まっていないです。着心地っていうのは袖を通した時の感じで、フィット感にこだわりがあるかな。

年を取ってくると体形の変化で合わせるのが大変になってくるので。昨年まではトレーニングできてたんですけど、最近は月木にラジオ番組のレギュラーが始まったのでなかなか行けない、ていうのは言い訳です。気を付けます。

インタビュー後は取材陣1人1人と握手して挨拶して下さったジョン・カビラさん。短時間ではありましたが、ジョン・カビラさんの紳士的な人柄が伝わる数十分間でした。

当日の放送が楽しみです。

WOWOW 生中継!第90回アカデミー賞授賞式

2018年3月5日(月)午前8:30(同時通訳)
2018年3月5日(月)午後9:00(字幕版)

アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最高峰の映画の祭典「第90回アカデミー賞授賞式」を独占生中継。

  • twitter
  • Facebook
  • LINE

RANKING